事務局便り(かなり長いです)

日曜日の大会を終えて、3月大会の準備に追われますが、
その前に、日曜日の大会について。
過去、何度も会場に足を運んで下さっている方々は、
今大会であれ?っと思った部分があったと思います。
そうです、それは今大会からレフェリー・ジャッチに
タイ人が3名加わった事です。
今回、初めてNAGOYAKICK(キック)を観戦した方も
いらっしゃると思いますので、
まずは少し基本な説明を。
試合は3名のジャッチと1名のレフェリーで試合の判定を行います。
レフェリーは、判定には加わりません。
そして、NAGOYAKICKでは判定を【減点方式】で行います。
各ラウンドを10点として、
ジャッチは各ラウンド事に手元の用紙に記入します。
双方に優劣がつかない攻防の場合は10-10
片方が優勢な場合は、劣勢な方が-1点で10-9
片方にダウンがあった場合は、ダウンをした選手が-2点で10-8
同じ選手に2回ダウンがあった場合、さらに-1点で10-7
注)1Rに3回ダウンをするとKO負けとなるので、
10-6となる事はありません。
減点方式ですので、ラウンドにダウンをした得点8の選手が、
その後、盛り返して9になる事はありません。
相手の10が9になり、9-8となります。
判定の基準となるのは、
ダメージ>クリーンヒット>積極性の順です。
簡単に言えば、相手に有効打でダメージを与えた方が判定に有利です。
勿論、ダメージの有無はジャッチ3名の判断によります。
また、有効な技(パンチ・蹴り・肘・膝・首相撲)に
判定に有利な技もありません。
どの技が当たっても、平等に採点に影響します。
*勿論、人間の主観で試合を見る以上は、
ローキックや膝蹴りよりも、パンチが当たると有利に見えますが…
それと、NAGOYAKICKでは首相撲
(相手の首を持って膝蹴りを蹴る)も、有効な技です。
但し、首相撲は選手の特徴を見て攻防の時間をレフェリーが判断します。
攻めの形を作っている選手には、攻撃を続けさせます。
双方が攻防の展開を作れていない場合は、早めのブレイクを行います。
肘打ちに関しては、キャリアのある選手を対象に行います。
そして、試合終了後に各ジャッチの集計を取り、
合計の採点で判定での勝敗を決定します。
ですので、3Rの試合後の判定などで30-29とか30-28などの
数字がアナウンスされます。(5Rは50-49とか50-48)
2名以上のジャッチが支持をした選手が判定の場合は勝利となります。
まずはの、基本的な説明がかなり長くなりましたが、
(本当はもっと長いですが)
今回、この説明を書いて、そんな基本的な事は
解ってると言う方も多いと思いますが…
これを書いて、一人でも多くのお客さんがルールを理解して
試合を楽しんで貰えればと。
ルールの解らないスポーツを見てもつまらないのは当然。
競技者サイドは、これを意外に理解していないと自分も含め反省。
それと、ここからが重要です。
タイ人レフェリーの参加によりキックセントラルジャパンリーグは、
ムエタイの採点基準(詳しくはかなり長くなるので省略)
に重きを置くのかと?
そうではなくパンチも蹴りも首相撲もすべて有効です。
正確には、ムエタイも同じだと思いますが…
かなり長い文を読んで頂きありがとうございました。
キックボクシングって、何だかんだ面白い格闘技だと思うんです。
でも、最近は試合のスピード感なんかも求められたり、
それに当たり前ですが、お客さんはKOが見たいんだと思うんです。
でも、KOってパンチだけでは無いんです。
試合序盤から劣勢な選手が、最後に肘で切ったり、
序盤から、ボコボコに打たれながらもローキックで逆転KOしたり…
色々な勝ち方があると思うんですけどね。
でも、それを見せるのは選手次第かなと。
先日の大会で、あるジム会長の控室での一言。
「モンコン(入場で頭に着けるあれ)や」
「パープラチット(試合中に腕に巻くあれ)や」
「入場にカッコばかりつけやがって…」
「試合でもっと前に出ろよ、カッコつける場所が違うだろ?」
「金取って、試合見せてるんだぞ!」
選手はカッコつけて当然。
広い意味でカッコよくなくちゃ駄目だと思いますもん。
そして、【試合内容】はもっとカッコつけて欲しいです。
選手も運営も、必死でやらないとお客さんには、
何にも伝わらないと本気で思います。
自分達は、まだまだです。
先日の大会写真は今しばらくお待ち下さい。