2011-10-23
NAGOYA KICK~Live! Live!~
Zepp Nagoya
MAIN EVENT 第7試合 KCJ初代フェザー級王座決定戦3分×5R/EX1R
×石橋真幸(名古屋JKファクトリー/同級1位)
◎不可思(TheBodyBox/同級2位)
3R 2:41 TKO(肘打ちによるドクターストップ)
※不可思選手が、初代王者に認定。
リーグ初となる王座決定戦。
試合前にはインタビュー映像が流れ、それぞれのPV(プロモーションビデオ)では、
両者が一番好きな曲が使用され決定戦へのモチベーションに華が添えられた。
まずは、青コーナーから入場して来た不可思。
軽快な曲でリズムを刻み花道を進む。リングインと同時に「ウォー」と雄叫びを上げた。
続いて、赤コーナーの石橋が入場。集中した表情を見せゆっくり花道を進みリングイン。
青コーナーの不可思に一度視線を配り赤コーナーに戻る。
1R開始、出入りのスピードを生かして石橋が左右のローを不可思にヒットさせるが、
不可思も、左ミドルで石橋の入りを防ぎ、そこからリーチを生かしてパンチをまとめる。
それでも、石橋はパンチ、ローと出入りを続け、不可思の足を潰しにかかる。
様子見も予想された1Rだが、石橋のスピードに引き上げられるように、不可思もスピードを上げ、
ラウンンド中盤から両者が上下にパンチ、蹴りとスピーディーに攻防を繰り広げる。
2R、パンチの距離で仕掛ける不可思。石橋がそれに応え、両者パンチ、肘の打ち合いを見せる。
至近距離では、石橋有利と思われたが不可思は、石橋の入りに合わせ、テンカオと顔面への飛び膝を織り交ぜ、
バリエーションで至近距離での攻防を制する。
また、石橋がガードを固めるとアッパーで上体を起こし、肘を打ち込みに入る。
3Rに入ると両者の攻防にスピードと激しさが更に増して来た。
パンチと肘を繰り出す攻防では、ほぼ互角の展開だが、不可思が至近距離でボディー、顔面へと効果的に
テンカオをヒットさせる事で、技の引き出しで石橋を押して行く。
しかし、それでも石橋の出入りのスピードは衰えない。
そして、ラウンド終盤、石橋のステップインに合わせ不可思の左縦肘が石橋の額を切り裂き出血。
ドクターチェックの際、「傷の深さから再出血したら試合を止める」と告げられると、石橋は陣営に視線を一度向け再びリング中央に向かう。
石橋陣営はラウンドを逃げ切りインターバルでの止血に賭けるが、額に狙いを定めた不可思が、肘を再び打ち込みに入る。
数秒の攻防の後、石橋の顔面が再び血に染まるとレフェリーが試合をストップ。
不可思が、テクニカルノックアウトで、初代王者の座を手に入れた。
不可思は、試合後のマイクで
「勝てる勝てると言っていたけど、不安もありました。でも、ジムのみんなや支えてくれた、
皆さんに一つの恩返しが出来て嬉しいです。今後もベルトを沢山取れるように頑張ります。」と締めくくった。
SEMI FINAL2 第6試合 RISEミドル級ランキング戦 3分×3R/EX1R
○山本バッファ弘樹(大和ジム/同級9位)
×森 孝太郎(REALDEAL)
3R判定1-0(サコーン30-28 岡本29-29 山室29-29)
EX1R判定2-1(サコーン10-9 山室9-10 岡本10-9)
リングアナから、「博多のミッドランドスクエア」と紹介された森は、山本より身長で6cm高い187cm。
山本は、6月大会の敗戦(晴矢戦-判定負け)で、RISEランキングに後が無く悪魔超人復活を見せるか!?
1R、山本は、内股へのローで森との間合いを測る、距離を詰めたい山本に対し、
長身でサウスポーの森は、懐の深さを生かし、パンチの打ち合いに持って行かせない。
2R開始、山本が森の右足に左ローを何度か打ち込むと、森はローを嫌い前に出て来る。
パンチの距離に入ると、山本のパンチが森にヒットするが、森もボディーワークを使い決定打を許さない。
それでも山本は、中に中にと距離を詰めパンチを狙い手数を出す。
ときおり森のロングレンジの左ストレートが山本にヒットするが、山本も攻撃を休めずラウンド終了。
3R開始から前に出る山本のパンチが大降りになりクリーンヒットは減るが、
数を打つ事で山本のパンチは何度も森にクリーンヒットする。
森は、常に下がる展開を強いられるが、単発ながら的確にロングレンジカラの左ストレートを当て試合終了。
ジャッチ1名が山本の有効打、アグレッシブ度を支持するが残り2名が双方のクリーヒットを支持して延長戦へ。
やや、疲れの見える両者の延長戦が始まると、山本は大振りのパンチながら前に出る事で、森の顔面にパンチを当てる事に成功する。
ラウンド終盤、森がバックハンドブローを至近距離で放った為に、バック肘打ちとなり山本の顔面に直撃する。
(森にイエローカード1枚 減点無し)再開後、構わず山本が前に出て試合終了。
長身の森に対し苦しんだ山本が、2-1のスプリットデシジョンで、勝利を収めた。
SEMI FINAL1 第5試合 日韓交際戦 3分×5R
◎泰斗(GETOVER/KCJスーパーライト級5位)
×金 眞友(正友館/韓国/国際キック連盟スーパーライト級1位)
2R 1:25 TKO(肩の脱臼による試合続行不可能の為)
1R、両者左足でリズムを測りながら距離を伺う、
射程距離に入ったとところで、泰斗が右ローから仕掛ける、すかさず金(キム)もパンチで前に出る。
開始の挨拶が終わると、アップライトの金(キム)がジャブ、前蹴り、右ミドルで前に出て来るが、
泰斗は、じっくり距離を測りながら受けて返す展開で様子を見る。
セコンドからも「距離を保て、無理に行くな」の声が盛んに飛ぶ。
しかし、ラウンド終盤になると泰斗は徐々に反撃の手数を増やし、アップライトの金(キム)に対し、
ボディーへのワンツーから左フック、右—ローのコンビネーションなどを効果的にヒットさせた。
2R開始、変わらず前に出ようとする金(キム)だが、泰斗が前に出て自らの距離を作り攻撃の主導権を奪いに行く。
両者の攻防にスピードが増してきた。
パンチの交差から泰斗の左フックがクリーンヒットすると、
金(キム)の上体が流れ泰斗が距離を詰めに入るが、金(キム)もすかさず体勢を戻し、前蹴り、左ハイキックと追撃を許さない。
ひと呼吸の後、金(キム)が右ローを打ち込み泰斗の体勢が崩れ両者がもつれると、金(キム)が苦悶の表情を浮かべる、
異変を感じたレフェリーがドクターチェックを入れと、右の肩関節が脱臼の為、ここで試合がストップ。
泰斗が不完全燃焼ながらTKO勝ちを収めた。
試合後に泰斗は、「チケットを買って足を運んで下さる皆さんの為にも、来年は泰斗の年にしたいです。」
「今後も応援宜しくお願いします」と締めくくった。