オフィシャルリングドクター インタビュー

中京病院 副院長
脳外科 池田 公先生(イケダ アキラ)
趣味:ラジコン(ヘリコプター・グライダー)

Q1、まず、リングドクターをされるようになった経緯を教えて下さい。

元々興味があったものの、格闘技には縁が無く、しかし15年ほど前に初めて名古屋の笠寺のレインボウホール(現ガイシホール)で、K-1を開催することとなり、近隣の病院の脳外科の医師を大会本部が探していて、私がその網に引っかかったことが、リングドクターの始まりです。

その後は少しずつ格闘技との輪が広がり、PRIDEなどでも何回か参加させて頂きました。
そして、5年前のNAGOYA KICKスタート時に、東京の中山健児先生から名古屋でキックボクシングの大会がスタートするとの事で、ご紹介があり現在に至っています。

Q2、過去リングドクターとして、最も印象に残った試合を教えて下さい。

2003年の大晦日、名古屋ドームで開催された「Dynamite!!」です。
大相撲を引退したばかりの曙とボブサップが対決した試合が最も印象に残っています。

Q3、大会での、リングドクターの仕事を教えて下さい。

まず、大会当時に会場入りした選手のドクターチェックをおこないます。
当日の体調を見て、試合で戦える状態かの判断をします。
そして、大会が始まるとリングサイドのドクター席に移ります。
試合中は、レフェリーからのドクターチェック要請に応じて試合が続行出来るかの判断をします。

また、KO負けをした選手や、試合を終えた選手の体調確認、肘などでカットした選手の縫合などを控え室でおこないます。
大会時には、病院の方へ大会を開催する事を事前に伝えてありますので、緊急時には、救急車の手配もおこないます。
大会で大きな事故がないように、他のドクターと連携しています。

Q4、ドクターストップなどの基準を教えて下さい。

やはり、それは選手の身体が1番ですので、危険と判断した場合は、試合を終了します。
キックは、肘打ちなどでのカットもあり、出血の量もありますが、傷の深さなどが判断材料になります。
選手の皆さんの勝ちたい気持ちや、応援するお客さんの気持ちも十分理解出来ますが、そこはこちらもドクターとして判断します。

Q5、それでは、選手達に一言お願いします。

選手の皆さんが、真剣勝負に挑んでいる姿は、美しく思えます。
試合のレベルも年々上がってきて、楽しみが増すばかりです。
これからもより一層、体力と技に磨きをかけて、怪我のないように、全力を尽くし、見ている人達に感動を与えてください。

–本日は、ありがとうございました。