10.28MAIN EVENT


この試合が決まり、瞬太のPV撮影に選んだ場所は、ジムともう一つ、
彼が通う名城大学のキャンパスでした。

瞬太に案内して貰い、大学内を歩くと何人かの子が、親しげに声を掛けて来た。(全員女の子!)

瞬太に、「彼女達は、キックをやっていることを知っているの?」と聞くと。

「知っていますよ。」との答えが。

「意外に女の子の友達が多いんだね」と聞くと照れくさそうに笑う瞬太でした。

瞬太が所属のGETOVER の門を叩いたのは、高校生の頃。
理由を聞くと「運動をあまりやって来なかったので、体を動かしたくて…」

その程度の理由だったそうだ。

プロを目指してジムの門を叩く人間。
体力作りでジムに入会する人間。

どこのジムでもある風景だと思うが、
リングに上がりたくても、上がる前に去る人間も多い。

しかし、「上がる気は無くても上げたい」とジムが思う人間は居る。
瞬太が「上げたい」人間だったかは解らない。

しかし結果論、瞬太はリングに上がった。

今回の試合についての意気込みを聞くと、

「そうですね〜。決められた試合なのでしっかりやります。」

力強い答えでは無かったが、その後に、

「でも、悠矢君には勝ちたいです…。絶対に勝ちます!」

悠矢は、名古屋のキック界でオンリーワンの個性を発揮する選手。

今回のサブタイトル、
GUY IS BACKは、翻訳すると「悠矢が戻って来た」と言うとこだろうか?

時にビックマウスで反感も買う彼だが、勝つ事よりも、倒す事に重きを置く
その試合スタイルは、常にスリリングだ。

毒を吐き、リングに上がる。
そこには、非難も声援も入り交じる。

毒にも薬にもならない選手と違い、その現実に自分を曝け出す悠矢。
それが、悠矢のスタイル。

試合も近づき、瞬太の所属ジムを訪れると、
疲労もピークと思われる瞬太が、会長とミットトレーニングで追いこんでいた。

終了のブザー後、しばらくその場に座り込み動かない瞬太。
こちらに気付き、短い言葉で挨拶を済ませ、ロッカーに消える瞬太の表情は、
決して大学では見せない顔だった。

一方の悠矢。
そこにも、普段決して見せない悠矢の姿がある。

会長のミットに的確に攻撃を打ち込み続け、切れる事のないスタミナ。
「動いている」証拠だろう。

「言わずにやる」と「言ってからやる」間違いなく悠矢は後者だ。
そこには練習量からくる自信があるのだろう。

NGAOYA KICKの世界観で成立する両者の試合。
それ以上でも、それ以下でも無い。

何故なら、NAGOYA KICKだから。

大学での瞬太。夜の街での悠矢。
日差しとネオン…

それぞれ異なる輝きを放つ両者。

NAGOYA KICKが自信を持って面白くなると確信している試合です。

10.28 GONG!


ケミカル☆瞬太(20歳)
戦績:13戦7勝1KO3敗3分
所属:GETOVER
176cm/右
名古屋市出身
KCJ S.Fe級2位


悠矢(22歳)
戦績:16戦11勝5KO2敗3分
所属:大和ジム
171cm/右
名古屋市出身
KCJ S.Fe級5位